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ペットロスについて

ペットロス症候群とは、その名の示すとおりペットを失うことにより受ける精神的なダメージがもたらす疾患である。この症状には精神的なものだけでなく肉体的な症状も伴う場合もある。

 その症状をあげると
 ・うつ病
 ・不眠
 ・食欲不振
 ・食欲過多
 ・胃痛
 ・疲労感
 ・幻覚
 ・妄想
  等々である。
 
 ただ、上記の症状が表れること自体は、危ういものではない。可愛がっていたペットを失い悲しむ大てゃ、むしろ健全な精神的反応と言える。しかし、ペットロス症候群として問題視されるのは、その悲しみがあまりに深く、上記の症状がいっこうに消えないことにある。
 軽度の場合、悲しみは時間の経過により薄れ、症状も軽くなる。対して、重度の症状は、時間が経過しても、失ったときと同じかそれ以上の悲しみを継続しているため、心身共に疲弊してしまう。
 日本医師会では、症状が1ヶ月以上続いた場合、受診することを推奨している。

 ★なぜ、ペットロス症候群になるのか?
 ペットを家族と見なし依存することは、ペットに深い愛情と愛着を注ぐことになる。場合によっては、十数年にもわたるその愛情と思い出が、突然の「死」により途絶したため、反動として精神的、肉体的な深い傷となってかえってきてしまう。
 近年では、核家族化、晩婚化、少子高齢化により、ますますペットが心に占める比重が重くなり、ペットロス症候群となる患者の増加、症状の悪化が顕著となった。また、一部には「ペットの死」が自分、ないしは獣医の責任と考えることで、陥るケースが存在する。

 ★ペットロス症候群からの立ち直り
 立ち直るために必要なことは、「ペットの死」を心の中で区切ること、受け入れることである。
 日本医師会では、4つの段階を踏んで回復していくとしている。
 ①ペットの死を受け入れる。
 ②自分の気持ちを素直に表現する
 ③ペットがいない環境に慣れていく
 ④失ったペットのことを思い出として整理する。

 「ペットの死」を見つめる方法としてアルバム写真の整理、悲しみを文章にするといった方法がある。
また手っ取り早くペットロス症候群から回復する手段として、新たにペットを飼う人もいる。目標を失った愛情を別の目標に向けることで、虚無感から抜け出すのだ。しかし、新たに飼ったペットにも生き物であるが故に「死」が訪れる。つまり「死」の受け入れを十数年先に延ばすだけで、根本的な解決にはなっていないのだ。
 ただ、重い症状からの回復のため、その手段を用いることは否定できない。

 ★心のケア
 心のケアを自分で行うことは不可能ではないだろうが、専門家によるカウンセリングを行った方がより立ち直りは楽だろう。臨床心理士などのカウンセラーによる電話相談だけでも心の傷は癒えることもある。
 また、ペットロス症候群からの立ち直りをサポートする団体もあるので、そこに相談することも良いだろう。代表的な団体を1つあげるとすれば日本ペットロス協会が挙げられる。協会の公式サイトでは、心のケアに役立つサイトや電話相談・面接相談の受付をしている。
 
 日本ペットロス協会

 そのほかにも、同じようにペットを失った飼い主達がお互いの悩みを語ったり、もう立ち直った経験者の体験談を聞くことで「ペットの死」を受け入れることが出来る。
 
 ペットロス症候群で症状の他に、怖いのが気持ちを紛らわせるためにアルコールに手を出し、依存症になったり、睡眠薬なしでは寝られないという状況になることだ。
 そうならないためにも、一刻も早く正しい心のケアをすることは、重要である。